第245章

藤原邦達は地面に叩きつけられ、瞬間、老いた骨という骨がバラバラになった気がした。

目の前に立っているのが丹羽光世だと認めた途端、痛みなど構っていられない。這うように起き上がると、そのまま逃げ出した。

丹羽光世は足元の小石に目をやり、軽く――いや、容赦なく蹴り飛ばす。石は唸りを上げて藤原邦達の脚を撃ち抜き、次の瞬間、男の膝ががくんと折れた。片膝のまま地面に崩れ落ちる。

夏目冬馬と夏目秋生が駆け寄り、そのまま一気に取り押さえた。

野呂栞が駆けつけた時には、藤原邦達はちょうど御用となっていた。みっともなく息を荒げるその姿を見て、栞の胸の内は苦いもので満ちる。

――それでも、育ててくれた叔...

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